神の御顔

「闇の中から光が輝き出よ」と言われた神が、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせるために、私たちの心を照らしてくださったのです。 Ⅱコリント4:6

作家として、ずっと痛みの問題と向き合ってきました。古傷がうずくかのように、何度も同じ疑問に引き戻されます。読者から寄せられる苦難の物語が、そうさせるのです。ある若い牧師から受けた電話を忘れることはできません。妻と赤ん坊の娘が、エイズに汚染された血液を輸血され、もう助からないといいます。彼は尋ねました。「どんな顔をして教会の青年たちに、神は愛なるお方だと言えるのでしょう。」

なぜ汚染された血液を輸血されたのか、なぜ竜巻があの町を襲ったのか、祈っているのに、なぜ癒やされないのか…。しかし私は、なぜという疑問に答えようとしてはいけない、と学びました。

一方で、かつて私を悩ませた「神は気にかけておられるのか」という疑問については、解決がありました。それは、神はイエスにあって御顔を現される、という答えです。この世界のうめき苦しみを神がどう感じておられるのかは、イエスの御顔を仰ぐと分かります。

神のひとり子が、私たちの身代わりに死なれ、すべての痛みや悲しみ、苦しみ、死を打ち壊されました。それが、「神は気にかけておられるのか」という問いの答えです。「闇の中から光が輝き出よ」と言われた神は、私たちの心を照らしてくださり、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を、私たちにくださいました(Ⅱコリ4:6)。

寄稿者 Philip Yancey

考えよう
  • あなたは「クリスチャンの生涯に苦しみがあることは正しくない」という考えに賛成ですか、それとも反対ですか? この聖書箇所(Ⅱコリ4:4-15)に記されたパウロの苦しみの中であなたが共感するものはどれでしょう。
  • 思わず「なぜ」と神に問いかけてしまう困難や痛みがあなたの身の回りにはありますか。
  • 「なぜ」という問いと「神は気にかけておられるのか」という問いの違いは何だと思いますか。
祈ろう

人生の苦しみや痛みの中で、私たちのために悲しみや痛みを担ってくださったあなたの御顔を仰ぎます。私の心を照らし、あなたが確かに私を、そしてこの世界を気にかけておられると確信させてください。


「神は私を気にかけておられるのか」という問いについて「探求の書 悲しみの人イエス」を通してさらに学んでみませんか?

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