アメリカの南北戦争の際、北部と南部は憎みあっていました。それで、当時の大統領、アブラハム・リンカーンは、南の反乱軍に対して情けをかけたと批判されました。彼らは言いました。今は戦争の最中であり、南部同盟諸州は敵であると。そして、敵はつぶさなくてはならないと言ったのです。
ジョージ・ワシントン・カーバー(1864年~1943年)は、すさまじい人種差別を克服し、アメリカ合衆国の高名な教育者としての立場を確立しました。カーバーは、自分にひどい仕打ちをした人たちを憎むという誘惑をはねのけました。そして、「心に巣食う憎しみは、最終的にその人自身を滅ぼしてしまう」という賢明な言葉を残しています。