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もっとくんを治す

妻は子どもの頃、テキサス州のオースティンで暮らしていました。近所には牧師でもあったカーライル・マーニー博士が住んでいて、両家は親しくしていました。あるとき、マーニー師は満足することについて話していて、「『もっとくん』を治療してあげないと…」とさらりと言いました。これは彼女の家族にずっと使われる表現になりました。「マーニー先生は『もっとくん』を治療してあげないと…と言っていたわよ。」

ブラックボックス

民間機は「ブラックボックス」と呼ばれる記録装置をふたつ搭載しています。ひとつは飛行実績と飛行中の機体の状態を記録し、もうひとつは、乗務員と地上管制官との会話を記録します。この装置は極度の高温・低音に耐えるよう、耐熱性を備えています。また、水中から音を発して自らの存在を知らせる装置も内臓しています。飛行機が墜落すると、この装置は回収され、データが解析されます。航空安全の専門家たちは、このような惨事が繰り返されないことを願って、墜落原因を突き止め、過去のミスから学ぼうとします。

私たちクリスチャンも、過去の誤りに目をとめ、そこから学ぶ必要があります。例えば使徒パウロは、イスラエルの民はエジプトからカナンに向かう旅の途中で間違いを犯したとほのめかして、彼らが神を怒らせたために荒野で数多くの民が死んだ、と記しました(Ⅰコリ10:5)。そして、このように続けました。「これらのことは前例として彼らに起こったのです。それが書き伝えられているのは、時の終わりに直面しているわたしたちに警告するためなのです。」(新共同訳 11節)

聖書はすべて、神の霊感によって書かれたもので、私たちを教え、戒め、矯正し、義の訓練をするために有益です(Ⅱテモ3:16-17)。神が聖書のみことばによって導いてくださることを感謝しましょう。

私たちの歩き方

1年で聖書を!
◆ イザヤ書43-44
◆ Ⅰテサロニケ2
聖書のみことば 申命記11:13-23
 
キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、いのちにあって新しい歩みをするためです。―ローマ6:4

好きなテレビ番組に、「素敵に大変身!」というコーナーがあります。ふたりの女性が選ばれて、3時間かけて変身させられます。最新の髪型、メイク、そしてファッション。すっかり見違えるようになった彼女たちがカーテンの後ろから現れると、観客からはどよめきが起こります。時には、泣き出す友人や家族もいます。この後、本人はやっと変身した自分の姿を見るのですが、あまりの変貌ぶりに、これが自分だとは信じられないといった様子で鏡の中をじっと覗き込む人もいます。

当たり前を見直す

1年で聖書を!
◆ 伝道者の書10-12
◆ ガラテヤ1
聖書のみことば ヨハネ5:35-47
 
あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません。
―ヨハネ5:40

コロンビア教育大学の名誉教授であるジャック・メジロー氏によると、大人が学ぶときに重要なことは、自分の見方を疑問視し、自分の洞察を批判的に検証することだといいます。メジロー博士によると、大人は、どうしたら良いか分からなくてイライラしているようなときに、より効果的に学習します。それは、自分が積み重ねてきた「当然」とか「当たり前」と思うことを、振り出しに戻って批判的に検証してみようと思うからです。これと対照的なのは、「私の気持ちはもう決まりました。あれこれ言って、かき乱さないでください」というときでしょう。