天国からの癒やし
◆ イザヤ書17-19
◆ エペソ5:17-33
トマス・ムーア(1779-1852)は、アイルランドの詩人であり、作詞家、そして歌手です。多くの人たちが彼の歌を聴き、また歌いました。彼の才能は、多くの人たちに喜びを与えました。しかし悲しいことに、彼の生活は、5人の子ども全員に次々と先立たれるという不幸に見舞われ、とても困難なものでした。ムーアの賛美歌は、「なやむものよ、とく立ちて、めぐみの座にきたれや。天のちからにいやしえぬ、かなしみは地にあらじ」(讃美歌399番)と語っていますが、彼の心の痛みを思うとき、この言葉は一層重みを帯びてきます。心に響くこの歌詞は、祈りの中で神にお会いするならば、私たちの痛んだ心も癒やされていくことを思い出させてくれます。
神のあわれみ
◆ 箴言10-12
◆ Ⅱコリント4
今日で2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロから10年になります。9月11日が来ると、アメリカ全土のみならず全世界に激震を与えた、あの破壊映像と悲嘆、そして喪失感が、心によみがえります。それを思い出すことなく、この日を迎えることはできません。何千もの尊い生命が失われ、この国が安全だという安心感が無くなり、国全体が深い喪失感に襲われました。あの個人的、また国全体としての喪失感は、あの日の出来事と共に、いつも思い出されることでしょう。
ちょっとしたこと
◆ ダニエル書5-7
◆ Ⅱヨハネ
慈愛の父、すべての慰めの神が……どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。―Ⅱコリント1:3-4
ニューヨーク市のある大学の医学部では、老人医療を専攻する学生に少し奇抜な実習をさせています。それは、老人ホームの入居者として10日間暮らすことです。そして、車椅子を操作したり、ベッドからリフトで持ち上げられたり、座ったままでシャワーに手を伸ばしたりすることがいかに大変かを体験します。ある学生は、ちょっとしたことが大違いなのだと学びました。例えば、入り口の名札を下の方につけると誰の部屋かを見つけやすいとか、テレビのリモコンを手の届く範囲内に置くとずいぶん助かる、などです。