バイエルン州のネルトリンゲンはちょっと変わった町です。それはリース・クレーターの真ん中にあります。リース・クレーターとは、大昔に巨大隕石が激突してできた大きな丸い窪地です。途方もなく大きな衝撃の影響によって、多くの微小なダイヤモンドと特異に結晶化した岩ができました。13世紀には、このたくさんの斑点のついた石を用いて、聖ゲオルグ教会が建てられました。そこを訪れると、教会の土台や壁に沈殿した美しい水晶を見ることができます。ある意味で、この教会の土台は「天国の土台」だと言えるかもしれません。

しかし聖書は、別の種類の「天国の土台」について述べています。主イエスは、天から私たちのもとに下って来られました(ヨハ3:13)。イエスは死んでよみがえられ昇天されましたが、そのとき、「生ける神の宮」である信者たちを残していかれました。この「生ける神の宮」の土台はキリストです。使徒パウロは「というのは、だれも、すでに据えられている土台のほかに、ほかの物を据えることはできないからです。その土台とはイエス・キリストです」と言いました(Ⅰコリ3:11)。

バイエルンの教会堂は、天空から降ってきた岩石のかたまりでできた土台の上に建っています。一方、霊的な意味での教会、すなわちキリストを信じるすべての人たちは、究極の天国の土台、つまりイエス・キリストの上に建てられています(イザ28:16、Ⅰコリ10:3-4)。主をほめましょう。イエスが御業を成してくださったので、私たちの救いは確実です。