1年で聖書を!
◆ ヨブ記34-35
◆ 使徒15:1-21
聖書のみことば 出エジプト記20:1-17

 

欲しがってはならない。―出エジプト記20:17


なぜ、神は「十戒」の順序を逆になさらなかったのだろうと、ときどき不思議に思います。というのは、人類最初の罪と十戒の十番目の戒めには密接な関係、つまり、自分のものでないものを欲しがることがあるからです。エバの罪は、単に果実を食べたことではありません。サタンにそそのかされて、神のように善悪を知る力が欲しいと思ったことでした(創3:5)。エバは自分の欲望によって、後に十戒としてモーセに与えられた戒律の1番目と10番目の両方を破ってしまったのです。
 

やたらと欲しがらなければ、「十戒」の他の規定に抵触する理由もなくなります。人のものを欲しがることは、嘘をついたり、盗んだり、姦淫したり、殺したり、親不孝の原因になるのです。私たちが休まずに働くのは、六日間の労働では欲しいものが買えないからではありませんか。主の名をみだりに唱えるのは、自分のすることを正当化するためではありませんか。財力や人脈を神のように扱うのは、神だけを信頼したくないからではないのでしょうか。

「欲しがる」ことと無関係な罪はあるでしょうか。しかし、これが「十戒」の最後にあるので、それほど重大な罪ではないと思いがちです。ところが、それは違います。罪が脳裏をかすめたとき、それを制止して実行しないならば、他人を犠牲者にすることはありません。また、あらゆる深刻な状況を招くことも避けられます。 (Julie Ackerman Link)

満足感とは、自分に必要なものは全て神が与えておられるという認識のことだ。