……ほかに、日々私に押しかかるすべての教会への心づかいがあります。―Ⅱコリント11：28

映像作家のケン・バーンズたちは、第二次世界大戦のドキュメンタリー映画を作ろうと、長時間、戦時中の記録フィルムを見ました。夜眠ってからもしばしば、多くの死傷者を出した「ペリリューの戦い」のシーンが夢に出てきました。バーンズは、サクラメント・ビー紙のリック・カッシュマン記者に次のように語りました。「今、聞いているのは、亡くなった霊と言葉では言い表せない過去のこだまだ。それは、大きな感情の渦に飛び込んでいくようなものだよ。」
　

芸術的にであれ、霊的にであれ、他の人の苦しみにかかわるならば、このような代価を支払わなければなりません。パウロは福音宣教でこのことを体験し、次のように述べました。「このような外から来ることのほかに、日々私に押しかかるすべての教会への心づかいがあります。だれかが弱くて、私が弱くない、ということがあるでしょうか。だれかがつまずいていて、私の心が激しく痛まないでおられましょうか」（Ⅱコリ11：28-29）。　

伝道者オズワルド・チェンバースによると、「人々に対する神の関心とひとつ」になり、「その中心に何とも麗しく身を置くことができる、という驚きの発見をする」なら、私たちは、この霊の戦いに参戦しています。またパウロは、神の強さは私たちの弱さのうちに完全に現れることを知りました（Ⅱコリ12：9）。　

イエスは究極の代価を払って、私たちの世界にかかわってくださいました。そして、私たちがイエスの愛を伝えようとするとき、私たちを力づけてくださいます。 （David McCasland）

私たちが神の召しに従うならば、神は必要な力を与えてくださる。