正しいおきてと定めとを持っている偉大な国民が、いったい、どこにあるだろう。―申命記4：8

インターネットが世に出始めたばかりのころ、ウェブの開発者たちは個々にルールを決めていました。その結果、ネットの世界は混乱していました。あるコンピュータ上ではきちんと読めるものが、別のコンピュータでは判読できないということが起こりました。開発者たちは、インターネットのことを「ワイルド･ワイルド･ウェブ」と呼びました。昔のアメリカ西部には秩序がほとんど存在せず、「ワイルド･ワイルド･ウェスト」と呼ばれていたので、それをもじって名づけたのです。このような状態を是正するために、ウェブ開発者たちは共通の基準を設けて、それに従うようにみんなに呼びかけました。

この呼びかけで思い出されるのは、エジプトを脱出した後のイスラエル人に、従って生きるべき律法が与えられた理由です（申4：1）。律法なしでは無政府状態になってしまったかもしれません。イスラエルは律法を持つことにより、高度な法的秩序を成立させました。こうして他の民族に真実の神の偉大さを示すことができたのです（8節）。
　

今日、この罪深く利己的な世の中で秩序を示すために、クリスチャンは「キリストの律法を全う」（ガラ6：2）します。キリストは律法を成就するために来られたのです（マタ5：17）。

私たちがキリストの示された基準に自分を従わせ、自分が神に愛されているように他人を愛するなら、私たちは互いに平和を保って暮らすでしょう。私たちは、このようにして、神のすばらしさを伝える証人となります。

（Julie Ackerman Link）

この世の人は、神と人とを愛するクリスチャンを通して、神の偉大さを見ることができる。