1年で聖書を!
◆ 創世記31-32
◆ マタイ9:18-38
聖書のみことばローマ8:28-39

 
神を愛する人々、……のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださる―ローマ8:28


神に仕えている人は、暗黙の内に「契約信仰」に生きていることがあります。つまり、神に時間と労力をささげているので、見返りとして、特別な祝福を得る資格があると思うのです。
 

ところが、友人のダグラスは違いました。彼の人生は、色々な意味でヨブのようでした。牧会に失敗し、妻をがんで亡くし、飲酒運転の事故の巻き添えになって自分も息子も怪我をしました。しかし、彼は言います。「神と人生をごっちゃにしてはいけない。」

トラブルに見舞われて疑いが沸き起こるとき、私は必ずローマ人への手紙8章を開きます。パウロは問います。「私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか」と(35節)。パウロはこの一文で、自分の宣教を要約しています。彼は、福音のために苦難に耐えました。これらは苦しいことであり、それ自体は少しも良くないものでした。しかし彼には、これらが必ず神によって用いられ、神の良き御旨を成就させると、信仰によって信じていました。彼は、やがて勝利する慈愛深い神を、苦難の向こうに見ることを学びました。そして「私たちの主、キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」と述べています(38-39節)。

このような信念を持つなら、強くなれます。人生が思うようにいかなくても、落ち込むことはありません。

(Philip Yancey)

あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださいます。(ピリピ人への手紙1章6節)