1年で聖書を!
◆ 出エジプト記19-20
◆ マタイ18:21-35
聖書のみことば 使徒16:23-34

 
突然、大地震が起こって、獄舎の土台が揺れ動き、―使徒16:26


サイモン・ウィンチェスターは著書「世界の果てが砕け散る」の中で、地震が頻発するカリフォルニア州パークフィールドの小さな町のことを書いています。観光客に向けたホテルの広告は「揺れるときはここで寝よう」です。レストランのメニューは、ステーキを「大地震」、デザートは「余震」と呼んでいます。こんな冗談はともかく、実際の地震は恐ろしいものです。私はカリフォルニアで暮らして何度も大地震を体験していますから、その恐ろしさは身にしみています。

使徒の働きには、神が地震を用いて、ある人たちの心を福音に向けて開いてくださったことが記されています。パウロとシラスは無実の罪によって、ピリピの牢に入れられていました。夜中ごろに地震が起こり、牢の扉は全部開いて囚人の鎖が解けてしまいました。しかし、パウロとシラスは、逃げようとしません。それを見た看守は「救われるためには、何をしなければなりませんか」(16:30)と尋ねたのです。パウロは「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」(31節)と答えました。その夜、看守と看守の家族は神を信じて洗礼を受けました。すべては、地震から始まりました。
 

人生に問題が生じたときに福音に対して心を開く、ということがあります。あなたの周りにそのような人はいませんか。大変な状況の中にいる人がいたら、その人のために静かに祈って交流を続けましょう。また、相手の心に寄り添い、慎重に言葉を選んでイエスを証できるように、自分にできる準備をしましょう。

(Dennis Fisher)

多くの人は困難を通して信仰に導かれる。