1年で聖書を!
◆ 出エジプト記31-33
◆ マタイ22:1-22
聖書のみことば ピリピ1:9-18

 
私は祈っています。あなたがたの愛が真の知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊かになり、―ピリピ1:9


正月の期間にシンガポールでディナーや会食をすると、最初の一品は、生魚、生野菜、ドレッシング、紅しょうがの入った「ユ・シェン」という料理であることが一般的です。この名前は、中国語の「豊かな年」という単語の語呂合わせです。この料理を出席者全員で、幸運を呼ぶ、ある文句を唱えながら一緒に混ぜます。これがしきたりなのです。

私たちは「新しい年が○○でありますように」と、相手の幸せを願う言葉を口にします。けれども、その言葉によって幸運を運ぶことはできません。大切なことは、この一年、私たちがどのように成長することを神が望んでおられるかです。
 

パウロは、教会の人々の愛が「真の知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊か」になって欲しいとの願いと祈りを、ピリピ人への手紙に記しました(1:9)。パウロにとってピリピの教会は、大きな心の支えでした(7節)。しかし、さらにもっと人を愛するようにと、パウロは強く勧めています。ここでパウロが述べている「知識」とは、知的な情報という意味ではなく、神を深く知ることです。神との親しい関係を築くことが、人を愛する愛の始まりです。神を良く知っていくならば、事の善悪を見極めることができるようになります。

「新しい年が○○でありますように」と、誰かのために幸運を願ってあげるのは悪いことではありません。しかし、私たちが本当にすべきことは、私たちが愛に満ち「義の実に満たされている者となり、神の御栄えと誉れが現され」(11節)ますようにと真摯に祈ることです。

(C.P.Hia)

神を愛する人は、人をも愛する。