1年で聖書を!
◆ 民数記1-3
◆ マルコ3
◆ 民数記1-3
◆ マルコ3
聖書のみことば 使徒15:36-41 Ⅰコリント9:1-6
激しい反目となり、その結果、互いに別行動をとることになって、―使徒15:39
若いい夫婦が1884年5月、生まれたばかりの子どものミドルネームをめぐって対立していました。親戚などの名前の中から、母親はソロモン、父親はシッピーにしたいと主張しました。しかし、彼らはどちらにも決めることができず、結局“S.”にするということで妥協しました。こうして、ハリー・S・トルーマンという名前が決まりました。アメリカ合衆国大統領の中で、ただひとり、ミドルネームが頭文字の大統領です。この夫婦の対立は、120年以上たっても覚えられています。しかし、分別ある妥協が成立したことも忘れられていません。
新約聖書の中にも、歴史に残る意見の対立があります。それは、パウロとバルナバという伝道者たちの対立でした(使徒15章)。彼らは、先に福音を伝えた町々を再訪して信徒たちがどうしているか見て来ようと考えましたが、バルナバはマルコも一緒に連れて行こうと言いました(37節)。しかしパウロは、先の旅の最中に離脱したマルコを信頼できません(38節)。ふたりは激しく対立し、結局、別々の道を行くことになりました(39節)。
この話は2千年以上経った今でも、読み継がれています。しかし重要な点は、対立そのものではなく、この対立が遺恨を残さなかったことです。パウロがバルナバと和解したのは明らかで、晩年は、「私の務めのために役に立つ」ので、マルコを送ってくれと要請しています(Ⅱテモ4:11)。
意見の対立は起こるものです。ですから、きちんと解決しましょう。わだかまりを抱きつづけるなら、大きな重荷になります。
大切に抱くと良くないものは、わだかまりだ。