1年で聖書を!
◆ Ⅰサムエル記22-24
◆ ルカ12:1-31
聖書のみことば ルカ12:1-7

 
パリサイ人のパン種に気をつけなさい。それは彼らの偽善のことです。―ルカ12:1


サワードウ・ブレッドは、1800年代中頃のカリフォルニアのゴールドラッシュで有名になりました。1890年代のアラスカのゴールドラッシュでも人気がありました。金鉱堀りの工夫たちは、このパン生地を持ち歩いていたようです。これを種にして、お気に入りのサワードウ・ブレッドを焼くことができたからです。

イースト菌や酵母は、聖書では悪いイメージがあります。新約聖書では、「パン種」はしばしば、腐らせるような悪影響を持つもののたとえに使われています。イエスが「パリサイ人のパン種に気をつけなさい。それは彼らの偽善のことです」と言われたのは、そういう背景があったからです(ルカ12:1)。
 

偽善者は、罪深い考えや態度を隠して、表向きの正義を装っています。しかし、キリストは「おおいかぶされているもので、現されないものはなく、隠されているもので、知られずに済むものはありません」と警告されました(2節)。主は私たちに、隠れた罪はいつか完全に暴露されると語っておられます。ですから私たちは、神を恐れ敬い、自分の罪を捨て切れるように神のあわれみを求め、正真正銘の信仰者として成長していかなければなりません。

イースト菌は、パン屋さんにとって神の恵みですが、私たちに、自分の心に内在する罪の影響力を甘く見ないようにと思い出させるものでもあります。気をつけましょう。

(Dennis Fisher)

その罪は必ず身に及ぶことを知らなければならない。(口語訳 民数記32:23)