1年で聖書を!
◆ Ⅱ歴代誌34-36
◆ ヨハネ19:1-22
聖書のみことば Ⅰテモテ1:1,12-17

私たちの救い主なる神と……キリスト・イエスとの命令による、キリスト・イエスの使徒パウロから―Ⅰテモテ1:1

ある文化においては、名刺に記されている肩書は非常に重要です。その人の立場を明らかにし、他人と比べて扱いを良くしたり、悪くしたりします。

さて、もしパウロが名刺を持っていたなら、その名刺には「使徒」と書かれていたでしょう(Ⅰテモ1:1)。使徒とは「送られた者」という意味です。パウロは、この肩書を尊大な態度で使っていたのではなく、むしろ、驚きながら用いていました。この立場は彼が努力して得たものではなく、「私たちの救い主なる神と…キリスト・イエスとの命令による」ものでした。言い換えれば、人にではなく神に指名されて、パウロは使徒になりました。
 

パウロは、以前は「神をけがす者、迫害する者、暴力をふるう者」でした(13節)。彼は自分で自分を「罪人のかしら」だと言っています(15節)。しかし、神のあわれみのゆえに、使徒パウロとなりました。そして、「永遠の王」(新共同訳 17節)に栄光の福音を委ねられて、この福音を伝えるために遣わされて行きました。

ここで、さらに驚くべきことがあります。それは、私たちも使徒パウロのように、王の王によって世界に遣わされたということです(マタ28:18-20、使1:8)。私たちもまた、尊い任務に値しません。それを謙虚に認めましょう。しかし、私たちには特権があります。それは、神の代理人として神の永遠の真理を、日々の言動を通して、周囲の人たちに示すことです。

(C.P.Hia)

神はあなたにメッセージを託された。それを分かちあいなさい。独り占めしてはならない。