1年で聖書を!
◆ ヨブ記11-13
◆ 使徒9:1-21
聖書のみことば ヘブル11:23-31

モーセは……パロの娘の子と呼ばれることを拒み、……苦しむことを選び取りました。―ヘブル11:24-25

米ソという超大国が緊張関係にあった冷戦時代(1947-1991)、アルバート・アインシュタインは、「第三次世界大戦がどう戦われるかは分からないが、第四次世界大戦は、棒と石で戦われるだろう」と言いました。核戦争の結末を明確に言い表したのです。理由はどうであれ、核を用いれば、結果は壊滅的です。

残念なことに、私たちは常にこのような明晰な洞察力で将来を見ているわけではありません。自らの選択が引き起こす結果を予見するのは、時として難しいものです。また、私たちは、今のことしか考えないこともしばしばです。
 

一方モーセは、将来の可能性について、十分に考えたうえで決断しました。ヘブル人への手紙は「信仰によって、モーセは…はかない罪の楽しみを受けるよりは、むしろ神の民とともに苦しむことを選び取りました。彼は、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる大きな富と思いました。彼は報いとして与えられるものから目を離さなかったのです」と語っています(ヘブ11:24-26)。

この決断は容易ではありませんでしたが、これが正しい決断だとモーセに明らかにされました。なぜなら、神に忠実な生き方をしたために直面する苦難は、将来の報いを思うならば耐えられることを、モーセは知っていたからです。私たちは将来のために、今「キリストのゆえに受けるそしり」を耐える心の準備があるでしょうか。あなたは、約束の報いを受けるために、キリストと共に歩むために受ける苦難を耐えようと決心していますか。

(Bill Crowder)

すべてのことでキリストに頼るなら、すべてのことに耐えられる。