1年で聖書を!
◆ 詩篇23-25
◆ 使徒21:18-40
聖書のみことば 創世記20:1-13
 
アブラハムは答えた。「この地方には、神を恐れることが全くないので、人々が私の妻のゆえに、私を殺すと思ったからです。―創世記20:11

シェイクスピア好きの人ならば、彼の作品の英雄はみな、深刻な欠点があることを承知しています。これが物語を面白くし、大切な教訓を与えてくれます。聖書の中の英雄、アブラハムにも同じことが言えます。彼の欠点は何でしょう。それは、恐怖心です。

アブラハムは、支配者に妻を奪われ、自分は殺されるかもしれないという恐れに二度も屈しました(創12:11-20、20:2-13)。彼は、サラのことを「これは私の妹です」と言って、パロとアビメレク王をだましました。つまり、王のハーレムにサラを召し入れることをよしとしたのです(20:2)。恐れに支配された決断は、アブラハムとサラを通して大いなる国民が誕生するという神の計画の実現を危ぶませました(12:1-3)。
 

しかし、アブラハムにとやかく言う前に、私たちは自問すべきです。クビになることを恐れて、良心がとがめる仕事をしたことはありませんか。保守的だと言われたくなくて、クリスチャンの道徳観に背いたことはありませんか。誤解されたり、いじめられたりするのを恐れて福音を語らず、永遠のいのちを得られない人を増やしていませんか。このような恐怖心を克服するのに必要なものは信仰です。神の存在、神の守り、神の力、神の約束を信じる不屈の信仰です。

あなたの恐怖心が、神の素晴らしい計画の実現を阻もうとしていませんか。忘れないでください。神はご自身が完成に導けないことを、あなたにしなさいとは言われません。仮に神の奇跡的な介入が必要であったにせよ、神は必ずみこころを成し遂げられます。

(Joe Stowell)

信仰によって恐れを克服しなさい。そうすれば、神は心配を賛美に変えてくださる。