Category  |  恐れ

私の必要は主が賄う

マニラの乗合タクシーの運転手ランドは、道端の屋台でコーヒーを一気に飲みました。コロナによるロックダウンは終わり、通勤客が戻ってきました。今日のスポーツイベントは稼ぎ時です。失った収入を取り戻せる、もう心配しなくていいのだ、と思いました。

神を見つめる

トーマス・チャーマーズは19世紀のスコットランドの牧師です。ある時、馬車で山岳地帯を進んでいると断崖に挟まれた狭い道に差し掛かりました。1頭の馬が怯えています。御者は落ちれば命は無いと、力いっぱい何度も馬にむちを当てました。危険な場所を通り切った後、チャーマーズがその理由を尋ねると、御者は次のように答えました。「馬の意識を恐怖からそらせるためです。他のことに注意を向けさせる必要があったのです」

恐れる理由

小学生の頃、いじめっ子たちが校庭で幅を利かしていて、私のような子どもたちは抵抗できずにいました。恐れて萎縮していると状況は悪化します。「怖いんだろう。お前を守ってくれる人なんて、誰もいないよ」とすごまれるのです。

七面鳥から逃げる

田舎道でジョギングしていると、野生の七面鳥が2羽、前方にいました。どこまで近づけるかしら。私は足を緩め、止まりました。2羽は、こちらにずんずんやって来ます。成功と思いきや、鋭いくちばしで私の腰とお尻を突こうとしてきました。私が走り出すと、2羽は身体を揺らしながら追いかけてきました。やがて諦めてくれましたが、即座の形勢逆転でした。鳥が先手を取り、獲物がハンターに一変しました。私は鳥を完全にみくびっていましたが、襲われるかもと気付いて逃げ出したのです。

神を信頼する

ホイットニーは出産予定日の6週間前、妊娠による肝機能障害の胆汁うっ滞症だと診断されました。動揺しながらも即入院して治療を受け、24時間以内に分娩誘導すると言われました。ところが、その病院の別の病棟では、新型コロナウィルス感染者の受け入れ準備が進んでいました。その結果、彼女は家に帰されたのです。彼女は、神を信頼しようと決めました。そして、数日後、健康な赤ちゃんを出産しました。

恐れることはありません

スヌーピーの漫画に登場するライナスは、青い毛布を肌身離さず持ち歩いていて、これがないと不安をあらわにします。彼の姉ルーシーは、とりわけこの「安心毛布」を嫌っていて、埋めたり、凧にしたりなどして、捨てようとします。ライナス自身も、毛布に執着してはいけないと考えて手放そうとしますが、結局、できないのです。

神のご加護

針、牛乳、キノコ、エレベーター、出産、蜂、ブレンダーの中の蜂。これはTVドラマ「名探偵モンク」の主人公エイドリアン・モンク刑事の数々の恐怖症の一部です。しかし、積年のライバル、ハロルド・クレンショーとともに車のトランクに閉じ込められると、モンクは閉所恐怖症を克服することができました。

勇敢な愛

彼らは4人の従軍牧師でした。輸送艦ドーチェスターは、第二次大戦中の1943年2月の寒い夜、グリーンランド沖で魚雷を受け、沈没しかかっていました。4人は慌てふためく兵士たちに全力で仕えました。生存者によれば、救命ボートに殺到する兵士たちに、勇気を説いていたそうです。救命胴衣が足りなくなると、自分たちのものを若い兵士に与えました。自らは死ぬ覚悟で、若い兵士を助けたのです。生存者のひとりは「見たことのない高貴な光景だった」と述べています。彼らはともに沈みゆく兵士たちを勇気づけようと、腕を組み、大声で祈りました。

無事に岸へ

パプアニューギニアのカンダス族の人々は、自分たちの言語に翻訳された新約聖書を待っていました。しかし、それを運ぶ仲間は、小船で海を渡らなければなりません。その勇気の源は何でしょう。船を操る自信もそうですが、海を造られた神を知っていることも大きいのです。神は、一人ひとりの人生行路を導き、波立つ大海原を渡らせてくださいます。