1年で聖書を!
◆ 詩篇119:89-176
◆ Ⅰコリント8
聖書のみことば 詩篇119:97-104
 
どんなにか私は、あなたのみおしえを愛していることでしょう。―詩篇119:97

何年か前、英国男爵のジェームス・バリー卿の短いエッセーを読みました。そこには、自分の母親に関する詳しい記述がありました。バリー卿の母は、神と聖書のみことばを深く愛し、ページがほどけてばらばらになるほどに聖書を読み込んだそうです。バリー卿は「それは今、私の聖書です。そして、ばらばらにならないように母がページを縫いつけた黒い糸も、私にとっては、聖書の内容の一部なのです」と語りました。

私の母も、60年以上にわたって聖書に親しんだ、神のみことばを愛した女性でした。母の聖書は、私の本棚の一番目立つところにあります。その聖書もぼろぼろで、各ページのいたる所に母のコメントや感想が書き込まれています。子どもの頃、朝、母の部屋に行くと、母は膝の上に聖書を置いて、みことばに思いを巡らせていました。年老いて目が見えなくなるまで、そうして読んでいました。また、読めなくなってからも、聖書が彼女の最も大切な持ち物であることに、変わりはありませんでした。
 

バリー卿の母親も、年老いて聖書を読むことができなくなりましたが、彼女の夫が毎日聖書を彼女に手渡すと、彼女はそれをうやうやしく受け取って大切そうにしていました。

詩篇の作者は「あなたのみことばは、私の上あごに、なんと甘いことでしょう。蜜よりも私の口に甘いのです」と記しました(詩119:103)。あなたは、主の優しさを体験しましたか。さあ、今日、聖書を開きましょう。

(David Roper)

読み込まれた聖書は、よく養われたたましいの証だ。