1年で聖書を!
◆ 箴言1-2
◆ Ⅰコリント16
聖書のみことば 箴言1:1-9
 
悪を憎み、善を愛し、門で正しいさばきをせよ。―アモス書5:15

大リーグ135年の歴史の中で、完全試合を達成した投手はわずかに20人です。2010年6月2日、デトロイト・タイガースのアーマンド・ガララーガは、21人目の投手になろうとしていました。ところが、投手なら誰でも夢見る完全試合の達成はふいになってしまいました。審判が判定ミスをしたのです。録画ビデオは、それを映していました。審判は後日、誤審を認めて謝罪しましたが、試合中の判定を後で覆すことはできません。

このような状況の中で、ガララーガは終始、冷静でした。この審判に対して同情を示すものの、決してののしることはありませんでした。アーマンド・ガララーガの高潔な姿は、ファンや他の選手たち、そしてスポーツ記者たちをも驚かせました。
 

もし公平な扱いに固執するならば、腹が立ってどうにもならないでしょう。しかし、聖書の教えを大切にするなら、相手に配慮することができます。箴言は、「知恵と訓戒とを学び、悟りのことばを理解(し)…正義と公義と公正と、思慮ある訓戒を体得」しなさいと語ります(1:2-3)。オズワルド・チェンバーズは、人間関係の付き合いについてこう述べています。「相手から正義を期待してはいけません。しかし、相手に正義を与えつづけなさい。どんなものにも、イエス・キリストを通して築く人間関係をまずくさせる隙を与えてはいけません。」

不公平に扱われても高潔な態度を保って正しく行動することは、キリスト者の特権であり、責任です。

(David McCasland)

人生は公平ではないが、神はいつも誠を尽くしてくださる。