1年で聖書を!
◆ 箴言6-7
◆ Ⅱコリント2
聖書のみことば マルコ4:26-32
 
地は人手によらず実をならせるもので、―マルコ4:28

神学生のころ、YMCAが主催する小学生のための夏季キャンプで奉仕しました。そして毎朝、福音理解につながる内容を組み込んだショート・メッセージをしました。そのひとつが、馬になりたかった鹿の話です。私は、クリスチャンになるとは、キリストにあって新しく造られた者になることだ、と理解してもらおうと、この話をしました。

ある鹿が、野生の馬の群れに出会い、その優雅さにあこがれました。そして、何とか馬のようになりたいと思い、馬の動きを真似しました。しかし、馬だと認めてもらえません。というのは…そうです。鹿は鹿で、馬ではないからです。では、どうしたら馬になれるでしょう。馬として生まれる以外、方法はありません。こう言ってから、私はイエスを信じることで、どのように生まれ変わることができるのかを説明していました。
 

ある夏、キリスト教が大嫌いなヘンリーというスタッフ・カウンセラーがいました。彼は本当にかたくなだったので、私にできたのは、ただ彼に親切にし、彼のために祈ることでした。その夏が終わると、彼は退職しましたが、キリストを信じてはいませんでした。もう、50年以上前のことです。ところが数年前、そのヘンリーから手紙が来ました。そして、「私は生まれ変わり、ついに馬になったことを君に伝えようと手紙を書いています」とありました。この体験から私は、祈り、みことばの種を蒔き続けなければならない(マコ4:26)と改めて思いました。種を蒔くなら、いつか実を結ぶかもしれないのです。

(David Roper)

私たちが種を蒔き、神が実を収穫させてくださる。