1年で聖書を!
◆ イザヤ書7-8
◆ エペソ2
聖書のみことば エペソ2:11-22
 
キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、―エペソ2:14

イギリス北部の史跡、ハドリアヌスの長城を見物に行ったとき、これこそが、西暦117年に即位したローマ帝国皇帝ハドリアヌスの、最も名高い業績だろうと思いました。北方民族の侵入を防ぐために築かれた、この壁の全長は118キロメートルで、当時1万8千人ものローマ兵士が配置されていました。

皇帝ハドリアヌスの名前は、異民族の侵入を阻止する、目に見える壁を築いたことで歴史に残りました。一方、イエス・キリストの名前は、どんな人でも迎え入れようと、目に見えない隔ての壁を壊されたことで人々に記憶されています。
 

初代教会の頃、ユダヤ人の信者とそうでない信者との間に、緊張関係が生まれたことがありました。そのとき使徒パウロは、キリストにあっては、どちらも等しく神の家族であると言いました。「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし…ご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するため…私たちは、このキリストによって、両者ともに一つの御霊において、父のみもとに近づくことができるのです」と述べたのです(エペ2:14-15、18)。

キリストを信じる信仰の麗しい要素のひとつは、イエスに従う人たちがひとつであることです。キリストは十字架の死によって、人々を隔てる垣根を取り除いてくださいました。そして、真実の愛と友情によって交わることができるようにしてくださいました。

(David McCasland)

クリスチャンは十字架を通ってひとつになった。