準備はできていますか
◆ 伝道者の書4-6
◆ Ⅱコリント12
―Ⅱペテロ3:9
多くの人は2008年秋のできごとを覚えているでしょう。それは、1929年に起こった世界大恐慌以来の経済危機の始まりでした。その後、多くの人は職を失い、家を失い、投資資産を失いました。一年後、アメリカ連邦準備理事会の元議長、アラン・グリーンスパン氏は英国放送協会(BBC)のインタビューに答えて、平均的な人は、あのような状況が再び起こることはないと思っている、と示唆しました。そして、「長い間、繁栄を謳歌していると、その状態がずっと続くと考えてしまうのが、人間の変えられない習性なのです」と語りました。
人生の浮き沈み
◆ 伝道者の書1-3
◆ Ⅱコリント11:16-33
人生は山あり谷ありだ、と言うなら、たいていの人は同意するでしょう。賢い王であったソロモンも、そのとおりだと信じていました。そして、移り変わる状況をどう受け止めるべきか、思いを巡らしました。彼は伝道者の書に「何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。…泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある」と記しています(3:1-4)。ソロモンの父であるダビデは「神の心にかなう人」(Ⅰサム13:14、使13:22)と言われていました。それにもかかわらず、彼の人生は、何と浮き沈みの多かったことでしょう。彼は、バテ・シェバとの間に生まれた初めての子どもを病気で失い嘆きました(Ⅱサム12:22)。しかし、賛美と喜び、そして笑いに満ちた都上りの歌も書いています(詩126:1-3)。反乱を起こした息子のアブシャロムが死んだときには、深い悲しみを体験しました(Ⅱサム18:33)。一方で、神の箱がエルサレムに運び込まれると聖霊に触れられて大喜びし、主の前で力いっぱい踊りました(Ⅱサム6:12-15)。
お父さん!
◆ 箴言30-31
◆ Ⅱコリント11:1-15
ジェームスは1歳半になりますが、自信たっぷりに家族を先導し、大きな教会の廊下を歩いていきました。お父さんは、息子が巨人(大人)たちの間をぬって、よちよち歩いて行くのを見守りつつ、後についていきました。ところが突然、ジェームスの視界からお父さんが消えてしまったのです。さあ、大変!ジェームスはパニックになり、立ち止まってキョロキョロすると、「パパ、パパ!」と泣き出しました。お父さんは、急いで彼のそばに走り寄り、幼いジェームスの伸ばした小さな手を、しっかりと握りしめました。するとすぐ、ジェームスは安心したのです。
バックは利かない
◆ 箴言27-29
◆ Ⅱコリント10
それはまったくの一目ぼれでした。美しく整ったフォルムで、きらきらと輝いています。1962年製のフォード・サンダーバードを中古車店で目にしたとき、そのピカピカの外装とセンスの良い内装にすっかり心を奪われてしまいました。まさに私のために造られた車です。そこで800ドルを投げ出して、生まれて初めての車を買いました。しかし、私の宝物であるこの車には、問題が隠れていました。購入して数カ月。突然、進行方向に問題が起こりました。前進は出来るのですが、バックができません。バックギアが入らなくなったのです。
戦いのパートナーになろう
◆ 箴言25-26
◆ Ⅱコリント9
イスラエル人がペリシテ人と戦っていたときのことです。サウル王がざくろの木の下で部下と休息していると、ヨナタンは、武具を担ぐ従者をつれて、そっと陣営を離れました。彼は「さあ…渡って行こう。たぶん、主がわれわれに見方してくださるであろう。大人数によるのであっても、小人数によるのであっても、主がお救いになるのに妨げとなるものは何もない」と言ったのです(Ⅰサム14:6)。
トップまで登りつめる
◆ 箴言19-21
◆ Ⅱコリント7
職場の査定に「野心に欠ける」とは書かれたくないでしょう。野心に欠けた社員が、組織のトップに登りつめることはめったにありません。何かを達成したいという強い願望なしには、何事も成すことができません。しかし、野心には影もあります。多くの場合、自分を押し上げるために頑張るのであって、人のために立派なことをするのではないからです。