1年で聖書を!
◆ エレミヤ書40-42
◆ ヘブル4
聖書のみことば ピリピ3:8-17
 
キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。―ピリピ3:14

トラクター初体験の朝です。さわやかな風が畑を吹きぬけ、コオロギが鳴いています。そんな田舎の静寂を、エンジンのごう音が破りました。私は、すきを地面に入れながら畑を耕し、どんどん進んで行きました。計器類に目を配り、ギアをシフトさせ、冷たい鉄製のハンドルをギュッと握って、トラクターのすごい威力に感動していました。しばらくして成果を見ようと振り返ると、目に入ってきたのは思い描いていたまっすぐなラインではなく、蛇行の曲線です。これではがっかりです。

「フェンスの支柱を見据えて耕せ」と教えられてきましたから、視線を畑の向こう側の一点から離さないようにして耕すなら、まっすぐな畝(うね)ができるはずです。というわけで私は、方向を変えて戻ってくるときは、そのことに集中してみました。効果は絶大です。まっすぐな畝ができました。それがゆがんだのは、私の焦点がぶれたときだけでした。
 

使徒パウロには同様の知恵がありました。彼は、キリストに焦点を合わせるなら自分に大きなインパクトを与えると書いています。パウロは気を散らすものを捨てただけでなく(ピリ3:8、13)、目標を定めて一心に走り(14節)、獲得できるものは何か、明確に理解していました(9-11節)。また、手本を示しました(16-17節)。

私たちも、パウロのように自分の焦点をキリストに定めるなら、まっすぐな道を築き、神が定めてくださった「私」の人生の目的を成し遂げるでしょう。

(Randy Kilgore)

キリストを見続けるなら、すべてのことがはっきり見えてくる。