1年で聖書を!
◆ 創世記30-32
聖書のみことば ルツ記2:17-23
 
生きている者にも、死んだ者にも、御恵みを惜しまれない主が―ルツ記2:20

富と成功を手に、故郷に錦を飾ることをナオミが夢見ていたならば、ベツレヘムに帰るのは辛いことだったでしょう。彼女は、異国の地で夫とふたりの息子を失い、嫁のルツとふたりだけで悲しみながら戻ってきました。彼女は「私をナオミ(楽しみ)と呼ばないで、マラ(苦しみ)と呼んでください」と昔の仲間に話しました。「全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから」と言ったのです(ルツ1:20)。

しかし、話はここで終わりません。気落ちしたナオミでしたが、それでもルツの人生に神の御手を見るや、「生きている者にも、死んだ者にも、御恵みを惜しまれない主」と言いました(2:20)。行き止まりのように見えたところは、多くを失ったふたりの女性にとって、実は入り口だったのです。
 
旧約聖書のルツ記は素晴らしい物語です。短い話の中に、何度も「主」が言及され、驚くべき美しさと恵みに満ちています。

私たちはナオミとルツの人生を通して、神はご自分の愛を知らせるお方だと分かります。また、みこころを成すために驚くべき方法で働かれると分かります。私たちが苦しいときにもです。

神の驚くべき御業は続くので、私たちには勇気が湧きます。神は絶えず親切にしてくださいます。

(David McCasland)

神が必要を満たしてくださるのを見ることで、「なぜあんなことが…」は分からなくても、神を信頼することを学ぶ。