1年で聖書を!
◆ 民数記1-3
聖書のみことば Ⅰコリント3:1-17
 
御霊に満たされなさい。……主に向かって、心から歌い、また賛美しなさい。―エペソ5:18-19

さわやかな初夏の夕暮れどき、大学時代の友人が野外コンサートを開き、美しい会場は満席になりました。その日は友人の誕生日でもあったので、司会者は彼のために「ハッピー・バスデー」の歌を歌おうと提案しました。聴衆はそれぞれに歌い出しましたが、音程もテンポもばらばらです。音もことばもごちゃごちゃで、メロディもなっていません。とても美しい歌とはいえず、惨憺たる出来ばえでした。友人がステージに登場すると、もう一度やってみようということになりました。やっぱり音は合いませんでしたが、彼が拍子を取ってくれたので、少なくともみんなで一緒に歌うことはできました。そして歌が終わる頃には、何となく合唱といえる感じになっていました。

歌になるはずの雑音を聞きながら、私は、初代教会の抱えていた問題を思いました。彼らは、自分たちのリーダーについて合意できませんでした。ある人はパウロにつき、別の人はアポロにつきました(Ⅰコリ3:4)。そして、ねたみや争いが起こりました(3節)。歌ではなく雑音を作り出してしまったのです。リーダーについて合意できないと、(それぞれが自分に合った音程やテンポで歌うように)みんな、自分のやりたいようにしがちです。

クリスチャンでない人がイエスに心を惹かれるような音楽を奏でたいと思うならば、すべてのクリスチャンは唯一のリーダー、つまりキリストに従わなければなりません。

(Julie Ackerman Link)

キリストと音を合わせれば、教会の中で調和を保つことが出来る。