ハリー・タッパーは、ここアイダホでは「伝説の釣り師」として知られています。州東部のヘンリー湖にある「タッパー・ホール」という釣りポイントは、彼に因んで名づけられました。

ハリーと聞けば、ヘンリー湖の巨大なマスを仕留めるたぐいまれな能力もさることながら、愛犬のディンゴを思い出します。船中では釣り糸をたれる主人の傍らに陣取り、じっと彼を見ています。そして、獲物が掛かると盛んに吠えるのです。

ディンゴの様子を見ていて、自分のことではなく他人のことでエキサイトする方がよっぽどよいと学びました。ピリピ人への手紙2章4節を読み、ディンゴを思い出すにつけ、自分は他の人の利益のために十分な心配りをするだろうかと自問しました。神が人にされていること、また、その人を通じてなさっていることについて、深い関心を寄せているでしょうか。私にしてくださったこと、私を通してなしておられることほどに胸を躍らせるでしょうか。自分が世話を焼いてあげた人が、神の恵みのうちに成長して成功することを心から待ち望んでいるでしょうか。

これが偉大さを計ります。他人のことに一生懸命になって自分のことが後回しになるなら、それが、神に最も近いところにいることです。これは、「互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい」（ピリ2：3）というパウロの言葉に端的に示されています。
あなたはどうですか。そんな生き方ができていますか。

（David Roper）

神と人に対する愛に満ちた人生こそ、満ち足りた人生だ。