1年で聖書を!
◆ Ⅱサムエル記13-15
聖書のみことば Ⅱコリント12:1-10
 
私は、キリストの力が私をおおうために、……私の弱さを誇りましょう。―Ⅱコリント12:9

タラは高校生のとき、いつか重い病気になるもしれないと不安になりました。そこで、大病をしませんようにと、神に祈り始めました。ところが、転機が訪れました。自分の将来に何が起こっても、すべて神に委ねようと考えるようになったのです。

数年が経って、タラに悪性腫瘍が見つかりました。彼女は医師にそう言われても、将来を神に委ねる決心はできていたので、動揺しなかったと語ります。病気は化学療法で完治しました。彼女の試練は、神の御力に続く道となったのです。

神にすべてを委ねるという姿勢は、パウロの人生にも見られます。彼は神に全面降伏したのですが、それは「肉体に一つのとげ」という問題が与えられた後でした(Ⅱコリ12:7)。パウロは、それを取り除いてください、と何度も祈りました。けれども、神は「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである」とお答えになりました(9節)。みこころを理解したパウロは、前向きに語りました。「私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。… なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです」(9-10節)。

恐れや苦難に直面したとき、すべてを神に委ねることが不可欠です。そうすれば、神はその問題を、御力に続く道にしてくださいます。

(Dennis Fisher)

自分の力で乗り切ろうと頑張ることは、自我を捨てて神の力に頼ることの代わりにはならない。