1年で聖書を!
◆ 詩篇52-54
聖書のみことば エペソ2:1-13
 
しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって近い者とされたのです。―エペソ2:13

自閉症やダウン症の高校生の多くは、自分は仲間外れにされたり無視されているように感じます。彼らは昼食の時間もひとりです。他の生徒たちは、彼らとどうかかわったらよいのか分からなかったり、その人たちに関心がなかったりするからです。この状況を改善するために、言語療法士のバーバラ・パリリスは「友だちの輪」という、障害のある生徒が健常な生徒とペアを組んで一緒に昼食を食べたり、社会活動に参加する取り組みを始めました。特別なケアが必要な生徒と、彼(彼女)と友だちになった健常の生徒の両者は、受け入れられること、友だちとなること、そして相互に理解することをともに学んでいきます。この取り組みを通して、両者はともに豊かにされ、変えられていくのです。

「ともにある」ことは、キリストの福音の中心です。聖書は「あわれみ豊かな神は、…罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし…あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです」と語ります(エペ2:4-5)。キリストを信じる信仰を通して、私たちは、「以前は遠く離れていたあなたがたも、…キリストの血によって近い者とされ」ました(13節)。

私たちには「神の家族」(19節)という特権が与えられましたが、そのような特権を持つ人は、誰からも相手にされない人、孤独な人たちの存在に気づく目と、その人たちを大切にする心を持つべきです。もしクリスチャン一人ひとりが今日、たったひとりの人に対してでも友のように親切にするなら、世の中に大きな違いをもたらすことができるでしょう。

(David McCasland)

友情の手を差し伸べ、孤独な人に声をかけ、疲れた人を元気づけよう。