ニュース雑誌のウェブサイトが、アメリカの斜陽都市トップテンを掲げました。私たちの町はそのひとつに挙げられ、それを知った住民たちは激怒しました。ある人は憤慨のあまり、雑誌社の判断が間違っていることを反証を挙げて示し、抗議の声を届けようと、大いに骨を折りました。彼は、みんなで街中に出て活気ある様子を伝えようと呼びかけ、町の風景をインターネットで中継しました。その動画サイトは世界各地から視聴され、雑誌社は、あれは誤認だったと認めました。しかし、雑誌社に頼まれて「調査」をした団体は、あの結果は間違っていないと主張しました。極めて限定された調査項目だけでリサーチしたにもかかわらずです。

十分な調査をせずに結論を出したことは、はっきりしていて弁明の余地はありません。それなのに、この調査会社の自己防衛的な態度には驚かされました。しかし、ふと思いました。わずかな情報だけで誤った判断をしてしまうことは、よくあることではないでしょうか。旧約聖書に記されている例を挙げるなら、ヨブの3人の友人です。彼らは、ヨブが次から次へと災いに遭うのは、ヨブが罪を犯したからだと誤った結論を下しました。

最後に神がヨブを弁護し、驚くべき結末を迎えました。神がヨブの友人たちをとがめられたのは、彼らがヨブをさばいたからではありません。彼らが神について真実を語らなかったからです（ヨブ42：7）。私たちはへりくだって学ばなければなりません。他人について不用意に早計な判断を下すのは、神に対して罪を犯すことです。

（Julie Ackerman Link）

クリスチャンであるあなたを見て人々は神を判断する、ということを忘れてはいけない。