1年で聖書を!
◆ エゼキエル書25-27
聖書のみことば Ⅲヨハネ
 
愛する者よ。悪を見ならわないで、善を見ならいなさい。善を行う者は神から出た者であり、悪を行う者は神を見たことのない者です。―Ⅲヨハネ1:11

大抵の人は、人生は悲喜こもごもだと認めています。結婚生活や友人関係、家庭や職場、教会においてもそうです。ところが、キリストを礼拝し、キリストに仕えることを求める人たちの集まりの中で、自己中心性がむき出しになると、私たちは驚き落胆します。

使徒ヨハネは、友人ガイオに宛てた手紙の中で、真実な行いをし、気前良くもてなしている教会の人々を褒めています(Ⅲヨハ1:3-8)。ところが、「彼らの中でかしらになりたがっている」(9節)デオテレペスは、その教会の中にとげとげしい雰囲気を作り出していました。

ヨハネは、次に教会を訪問する時はデオテレペスに意見をすると約束し、教会の人たちには、「愛する者よ。悪に見ならわないで、善を見ならいなさい。善を行う者は神から出た者であり、悪を行う者は神を見たことのない者です」(11節)と語って、彼らを励ましました。このヨハネのことばは、パウロがローマの教会に語ったことば、「悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい」(ロマ12:21)と一致しています。

対立が過熱すると、やられたのだからやり返す、という誘惑にかられます。けれどもヨハネは、悪い態度や行いから離れて、良い態度や行いをすることを熱心に勧めています。これこそが、救い主に栄光を帰す道です。

(David McCasland)

光は闇に打ち勝ち、善は悪を打ち負かす。