ミシガン州ランシングでは、冬に晴れることはめったにありません。けれども昨年、澄み切った晴天の日がありました。誰もが、神に感謝しているようでした。私が教会を出たとき、ひとりの男性が声をかけてきました。「本当にいい天気ですね。これは神さまの贈り物ですよ。」ところが私は、「でも、今週後半には、また雪が降るそうですよ」と答えたのです。何と否定的で感謝に乏しい発言でしょう。

使徒パウロは数々の手紙の中で、「感謝の神学」を深めるよう促しています。パウロは、新約聖書で感謝について誰よりも多く記しました。彼の手紙に「感謝」という言葉は49回も用いられ、その記述から、感謝について多くのことを学ぶことができます。

パウロの感謝は人にではなく、常に神に向けられています。人々は神からの贈り物であり、その人たちの愛や信仰、そして成長を、パウロは神に感謝しました(Ⅰコリ1:4、Ⅰテサ1:2)。また、すべての感謝は、イエスの御名によってささげられています(コロ3:15、17)。クリスチャンはすべての事について感謝すべきだとパウロは信じていました。神はすべてを支配されるお方であり、クリスチャンの益のために、すべてを取り仕切っておられるからです(Ⅰテサ5:18)。

自分の周りにある神からの贈り物に意識して目を留め、常に感謝しましょう。神が贈り物をくださったのです。「主よ、感謝します」と言うのは当然です。