マシュー・リットは著書の「クリスマス1945」で、第2次世界大戦が終結した後、平和になったアメリカで初めて祝われたクリスマスの出来事を記しています。ニューヨーク・デイリーニュースは、ニューヨーク湾に海軍の艦隊が来訪すると告知しました。「12月25日のクリスマスには、戦艦4隻、航空母艦6隻、巡洋艦7隻、そして駆逐艦24隻から成る巨大な船団が現われる」と記されていました。しかし、この艦隊は戦うために来たのではありません。一千人の貧しい子どもたちを招待するためにやって来ました。

それぞれの子どもたちの身体のサイズが事前に測られていました。船上には、各自にぴったり合ったネイビーブルーのコートと毛織の帽子が包装され、子どもたちの乗船を待っていました。その日、これらの艦船は戦うための船ではなく、あわれみを運ぶ船になっていたのです。

預言者イザヤは、キリストの平和がこの地上を支配する日が来ると預言しました。イザヤは語ります。「彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない」(イザ2:4)。クリスマスは、それを思い出す時です。最後には平和の君が、世界に平和と情けをもたらせてくださいます。

私たちは平和の君が降臨されたことを祝い、再臨のときを待ち望みながら、自分たちには主の「あわれみを運ぶ船」となる特権が与えられていることを忘れないようにしましょう。