それぞれが忙しく走り回っている社会では、友だちとゆっくり食事をする機会はなかなかありません。アメリカでは、フルコース料理を楽しむ唯一の方法は全部をサンドイッチにすることだ、と言った人すらいるそうです。

バビロンで捕囚生活を送っていたイスラエル人の多くが、神殿と城壁を再建しにエルサレムに戻ってきました。その人々は、神がモーセを通してイスラエルに与えた律法の書を持ってくるよう祭司エズラに願い、その朗読に耳を傾けました(ネヘ8:1-3)。彼らは、神のみことばを何時間も聞き、レビ人たちがそれを解き明かしたので、「民は読まれたことを理解した」のです(8節)。

民は自分たちの至らなさを悟って泣きましたが、祭司エズラと総督ネヘミヤは、今は悲しむときではなく、喜ぶときだと言いました。ネヘミヤは、ごちそうを食べ、ぶどう酒を飲み、自分でごちそうが準備できない人にはごちそうをふるまってあげなさい、と言いました。「悲しんではならない。あなたがたの力を主が喜ばれるからだ」(10節)と言いました。「こうして、民はみな、行き、食べたり飲んだり、ごちそうを贈ったりして、大いに喜んだ。これは、彼らが教えられたことを理解したからである」と聖書は記しています(12節)。

神が準備してくださった霊のごちそうは、みことばです。このごちそうをいただくのは、非常に嬉しいものです。時間をかけてゆっくり味わいましょう。