アイルランドのゴールウェイにある聖ニコラス教会は、長い歴史を持ち、現在も生き生きと活動する教会です。アイルランドで一番古いその教会は、ある実用的な役割も果たしてきました。教会堂は市街地にそびえ立ち、その尖塔はゴールウェイ港に船を安全に導く目印として用いられています。この教会は何世紀もの間、家路を急ぐ船の乗組員たちにとって、頼れる導き手の役割を果たしてきました。

誰もが「頼れる導き手」を必要としているのではないでしょうか。実際、イエスはこのことについて最後の晩餐で話されました。イエスは、ご自分がこの世を去られた後、聖霊が降臨して、信じる人たちの人生に決定的な役割を果たすと言われました。聖書は、「その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます」と約束しています(ヨハ16:13)。

何と素晴らしいものをいただけるのでしょう。世の中は混乱や不安だらけですから、導いてくださるお方は不可欠です。世の中の風潮や自分の罪の性質などに振り回され、私たちは簡単に間違った方向に進んでしまいます(Ⅰヨハ2:15-17)。しかし神の御霊は、私たちを助け、助言し、導くためにそばにいてくださいます。私たちはしばしば、まったくお手上げ、という状況に陥りますが、真理の御霊がやってきて導いてくださいます。なんと感謝なことでしょう。主イエスの道に人生航路を定めましょう。そうすれば、安全に入港できます。