悲しいことに「オールドマン・オブザ・マウンテン(山の老人)」が、2003年5月に崩落しました。これは米国ニューハンプシャー州ホワイトマウンテンにあった高さ12メートルほどの自然の岩で、老人の顔のような形をしていました。昔からの観光名所で州の紋章のデザインにもなり、付近の住民にとっては心のよりどころのような存在でした。ホーソーンの短編小説「人面の大岩」の題材にもなっています。
付近の住民たちは、「山の老人」が崩落したことを深く悲しみました。ある女性は「子どもの頃から『見守っていてくれる人がいる』という安心感がありました。今は少々心細い気がします」と語りました。
頼りにしていた人や物が消滅するときが来ます。そのときは、非常に動揺するでしょう。配偶者や親兄弟を亡くしたり、仕事が無くなったり、健康で丈夫な身体を失ったりするときがいずれ来るかもしれません。この喪失体験は、人生の安定感や安心感をぐらつかせてしまいます。神は本当に守ってくださるのだろうかと、不安に思うかもしれません。しかし聖書は、「主の目は正しい者に向き、その耳は彼らの叫びに傾けられる」と語ります(詩34:15)。また、「主は心の打ち砕かれた者の近くに」おられるとも語ります(18節)。主イエスは岩です。私たちは、どんなときでも頼ることができます(申32:4)。
神の存在は真実です。神は、いつまでも見守っておられます。神は硬い岩です。
神がおられない所などあるだろうか。その答えは明白である。
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信仰/信頼