コンサートに来たというのに、やっかいな問題が頭から離れず、落ち着くことができません。しかし感謝なことに、それは長くつづきませんでした。美しい賛美歌に心が触れられていったからです。男性のアカペラ合唱団が、讃美歌298番「安かれわがこころよ」を歌いました。その歌詞を聴き、神だけが与えてくださる平安に思いを巡らしていると涙があふれてきました。

「安かれ我が心よ 主イエスは共にいます。痛みも苦しみをも おおしく忍び耐えよ。主イエスの共にませば、耐ええぬ悩みはなし」

イエスは、数々の奇跡をされた町が悔い改めないと非難されましたが(マタ11:20-24)、それでもなお、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。…わたしは心優しく、へりくだっているから…わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます」(28-29節)と、御もとに来る人たちに対し、慰めの言葉をお持ちでした。

これは驚きです。ご自分を拒絶した人々に対する強い言葉につづけて、ご自分のもとに来て、すべての人が渇望する平安を見つけなさいと、すべての人を招いておられます。心が落ち着かず、精神的に疲れているとき、イエスだけが安らぎを与えてくださいます。