アポロ15号の宇宙飛行士アルフレッド・ウォーデンは、月の向こう側でどんな気持ちになるかを体験しました。1971年、同僚の飛行士ふたりを数千キロ離れた月面に残し、彼はひとり、司令船「エンデバー」を操縦して旅をしました。唯一の友は宇宙の星たちです。ウォーデンによると、星の層はとても厚く、まるで光のシートに包まれていたかのようだったと語りました。

旧約聖書によると、初めて家を離れて夜を迎えたとき、ヤコブはひどく孤独でした。というのも、彼は殺意に燃える兄から逃げていたからです。それはヤコブが長男の受けるべき祝福を盗んだからでした。ところがヤコブは、天と地をつなぐ梯子を神の御使いたちが上り下りしている夢を見ました。そして、神の御声を聞きました。神は常にヤコブとともにいて、彼の子孫を通して全地上を祝福すると約束されました。彼は目覚めて「まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった」と語りました(創28:16)。

ヤコブは人をだましたために孤独でした。彼の落ち度は明白で、真っ暗な夜も現実でした。しかし、そのヤコブが常により良い計画を立てておられる神のご臨在の中にあったことも確かな事実だったのです。神のご計画は計り知れません。「ヤコブの神」は私たちとともにおられ、天国は思いがけないほど近くにあります。