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Mart DeHaan

Mart DeHaan

マート・デ・ハン氏は、RBCミニストリーズ創設者 Dr. M. R. DeHaanの孫で、奉仕を始めてから半世紀近くになります。 デハン氏は、ラジオ番組 Discover the Word やテレビ番組 Day of Discovery(いずれも英語)のレギュラー出演者です。 妻ダイアンとの間に、成人したふたりの子どもがいます。

寄稿一覧 Mart DeHaan

最も偉大な交響曲

史上最高の交響曲は何かとBBCミュージック・マガジンが151人の世界の指揮者に尋ねると、最も多い答えは、ベートーヴェン交響曲第三番「英雄」でした。これはフランス革命の混乱の中、ベートーヴェン自身も徐々に聴力を失っていくという苦悩の中で書かれました。激しい感情の起伏を連想させ、人間とは、また、苦難を耐えて生きるとは何かを表す作品です。高揚、絶望、そして最終的な勝利。この交響曲は、時代を超えた人間賛歌だと言われています。

目に見えない不思議

人生の黄昏時を迎えたグッドリッチ夫人は、ミシガン湖のグランドトラバース湾の水面(みなも)が見える窓辺にぼんやり座っていました。山あり谷ありの人生の記憶に、時折もやがかかったようになります。自分の筆跡すらいずれ分からなくなるのでしょうが、ノートを開いてしたためました。「お気に入りの椅子に足を投げ出して、ぼんやり座っている。陽光にさざめく波はどこに行くのだろう。しかし、天の父よ、数限りない賜物と絶えざる愛に感謝します。いつも驚きます。私は目に見えないお方に信じられないほど恋焦がれています。」

強さ

大きな木箱を組み立てる職人に、12歳のアルバートは尋ねました。「シンガーマンさん、なぜ泣いているの?」職人は答えました。「誰だって泣くさ。おやじもじいさんも泣いていた。」名作ドラマ「大草原の小さな家」の一場面です。職人は少年に優しく語ります。「棺を作るとき、涙はつきものだ。泣くのは弱虫だと言って泣かないやつもいるが、わしは素直に泣けてこそ一人前の男だと教わった。」

この家を壊す

ミシガン州のポンティアック市で解体業者が間違った家を壊しました。原因は、対象の家の所有者が解体を免れようと、別の家の表札に自分の番地を書いたからです。一方、イエスは、ご自分の「家」を人々のために解体すると言われたのです。

ナイスショット

ディズニー映画の「バンビ」が再公開された時、子ども連れの親たちは、自分の幼かった頃を思い出しました。ある女性もそうでした。彼女は、バンビの母親が猟師に撃たれる場面で息をのみ、声を上げそうになりました。しかし、夫はアウトドア派で狩猟もします。そんなこんなで、小さな息子が「ナイスショット!」と大声で無邪気に叫んだのです。彼女は、穴があったら入りたかったと言います。

なぜ私が…

百万人いればひとりは落雷に遭うと『確率の本』は告げます。2万5千人にひとりが、大きなショックや喪失が原因で発症する「ブロークンハート症候群」の患者だといいます。この本を読むと様々な問題に遭遇する確率が次から次へと示されますが、もし自分がそのひとりになったらという問いの答えは記されていません。

わけあってゆっくり

英国BBC放送の番組「哺乳類の世界」で、世界一動きが鈍いミツユビナマケモノのユーモラスな表情を見るために、司会者が木に登って対面し「ワッ!」と言いました。しかし反応はありません。ミツユビナマケモノの動作が緩慢なのは、栄養の乏しい葉を食し、消化にも時間がかかるからだそうです。

聖なる火

数年来の干ばつの後の山火事を、神のなさったことと考えた人がいました。この不穏な噂は、ニュース番組が「聖なる火」と呼んだことで増長しました。カリフォルニア南部になじみの無い人は、その場所がホーリージムキャニオン(聖なるジムの渓谷)と呼ばれていると知らな かったのです。聖なるジムとは19世紀の養蜂家で、あまりに不敬虔で険悪だったので、皮肉を込めてそう呼ばれていました。

兄息子に自分を見る

作家のヘンリ・ナーウェンは、ロシアのエルミタージュ美術館でレンブラントの絵画「放蕩息子の帰還」を前に、何時間も黙想していました。彼は、時間の経過で変化する光により、いくつもの絵を見たように感じたと言います。それは、傷ついた息子に対する父の愛を、幾重にも表していました。