友人は1600キロメートルも離れた町に移り住むことになりました。青森から下関に移るようなものです。そこで、夫が新居を探す、妻が引っ越しの支度をする、と夫婦で役割を分担することにしました。私は友人に、住む土地や家の下見にも行かずに引っ越して大丈夫なの、と尋ねました。すると彼女は葛藤が無い訳ではないけれど、何年もいっしょに暮らしていて、自分の好みや必要に夫が配慮してくれると分かっているので信頼していると言いました。

イエスは過ぎ越しの食事をされた部屋で、これから起こる裏切りやご自身の死を弟子たちに語られました。地上の生涯で最悪の時が近づいていました。それは弟子たちにとっても同じことです。しかし、イエスは彼らの居場所を天国に準備しにいくと約束して弟子たちを勇気づけられました。友人の夫が家族の新しい家を準備したようにです。

イエスは弟子たちの質問に対し、いっしょに過ごした日々やイエスの奇蹟を思い出すように言われました。彼らはひとときイエスの死と不在を悲しむけれども、イエスの言われたことは必ず実現するので大丈夫だと安心させてくださいました。

最悪の状況にあるときでさえ、イエスは私たちを導き良い場所に向わせてくださるお方です。主と共に歩めば、私たちは主のまことをますます信頼することを学んでいけます。