パッカード社は20世紀初頭のアメリカで創業した自動車メーカーで「その良さは持ち主にきけ」という力強いキャッチコピーで消費者を引き付け、その時代を代表する名門高級車メーカーに成長しました。この会社の人たちは、友人の満足に裏打ちされた製品、という口コミの説得力をよく理解していたのでしょう。

それならば、自分が個人的に経験した神の恵みを誰かに話すことも、自分の周りにインパクトを与えるはずです。私たちは感謝と喜びを神に伝え賛美するだけでなく、周りの人にも堂々と言い表すように招かれています(詩66:1)。詩篇の作者は、自分が罪を悔い改めた時に受けた赦しを熱っぽく語っています(18-20節)。

神は、紅海の水を両側に分け、中にかわいた道を造るなど、歴史の中で驚くべき御業を成されました(6節)。その神は、個々の人の人生にも驚くほどに働いて、素晴らしいことをしてくださいます。苦難と闘う人に希望を与え、聖書が理解できるように聖霊を下し、私たちの日毎の必要をまかなってくださいます。

私たちが、神のいつくしみの実体験を人に話すなら、それは特定の商品を推薦すること以上に価値あることです。なぜならそれは、神が良いお方だと認めること、また、この世の旅路を行く仲間同士で励まし合うことだからです。