父から深夜にメールが届きアリッサは驚きました。それは両親の銀婚式のために、母にしてあげるべきことを記した内容でした。なぜ驚いたかというと、父親は10か月前に亡くなっていたからです。父は闘病中、記念日まで生きられないと悟り、メールの送信スケジュールをセットしていたのです。その上、それ以後の何年分もの誕生日や結婚記念日、バレンタインデーの花束を妻に贈るように手配し、支払いも済ませていました。

この話は雅歌の一節、「愛は死のように強く、ねたみはよみのように激しいからです」(8:6)を連想させます。愛の強さを死に例えるのは奇妙かもしれませんが、死はとりことなった者を、愛は愛する者を、決してあきらめません。「大水もその愛を消すことができません」(7節)と、夫婦の愛の強さを述べています。

聖書はあちこちで神の愛を夫婦の愛になぞらえています(イザ54:5、 エペ5:25、黙21:2)。イエスは夫で、教会はこのお方の花嫁です。神はキリストを送り死なせることで私たちにご自分の愛を示されました。それは私たちが己の罪によって滅びないためです(ヨハ3:16)。既婚者も独身者も、忘れないようにしましょう。神の愛は、私たちの想像をはるかに超えて、すべてに勝ります。