ヤマネ(げっ歯類の小動物)の鼻がヒクヒクと動いて、移動し始めると、木の枝に吊るされた鳥の巣箱いっぱいの種子を見つけました。ヤマネは、鎖を伝って巣箱に降りて来て入口から入ると、一晩中、種を食べ続けました。ところが、朝になると大変な状況に陥りました。鳥たちが次々に来て巣箱の入口からヤマネをつつくのですが、ヤマネは食べすぎで身体が膨張し、そこから抜け出せなかったのです。

入口は、素晴らしい場所へも危ない場所へもつながっている可能性があります。ソロモン王が近づくなと警告する「その家の戸口」(箴5:8 新改訳2017)とは、不貞の誘惑です。どんなに心を引かれても、それを追いかけるなら問題が待ち受けています(5:3-6)。最良の策は近寄らないこと。誘われてその戸口から入るなら、罠にはまって面目を失い、他人に富を奪われるといいます(7-11節)。むしろ、自分の配偶者と仲睦まじくするようにと、ソロモンは勧めます(15-20節)。「人の道」は、幅広い罪に適用できます(21-23節)。食べ過ぎ、浪費など、その他のどんな誘惑に関しても、神は、私たちが戸口を避けるように助けてくださいます。

ところで例のヤマネは、人の手で助け出されました。感謝なことに、神も罠に落ちた人に救いの手を差し伸べられます。しかし、そもそも誘惑に負けないように、その戸口に近寄らないように、神の力をいただきましょう。