西ヨーロッパを解放するために行われた史上最大の海上作戦、ノルマンディー上陸作戦。その開始されたDデイから75周年を記念する式典が行われ、作戦に参加した156,000人以上の兵士らの栄誉をたたえました。当時の米国大統領ルーズベルトは、1944年6月6日、ラジオを通じて神の加護を祈り、「彼らは侵略するために戦うのではありません。侵略を終わらせるため、解放するために戦います」と語りました。
危険を知りつつ、悪を制し、抑圧された人々を解放するために自らをささげる行為は、「人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません」というイエスの言葉を想起させます(ヨハ15:13)。これは相互愛という教えの中で語られたものですが、愛には犠牲が伴うということを人々に理解させることが、イエスの目的でした。愛は人のために己を犠牲にすることで実証されます。主イエスは私たちを自己犠牲的な愛に召しておられます。それが「互いに愛し合う」愛の基本です(17節)。
私たちは、親や祖父母の介護を手伝ったり、受験生の兄弟の雑用をしたり、睡眠不足の妻に代わっていつも以上に育児を引き受けたりできます。自らを犠牲にして人を愛することで、私たちは、愛というものを最大限に表現できます。
今日、犠牲的な愛を一つ示すとしたら何をしますか。自分を犠牲にしてまでは愛せないとしたら、その理由は何でしょう。
天の父よ、自分を犠牲にする愛を実行できるように毎日、私を助けてください。