ピカソの重要な作品『ゲルニカ』は、1937年、スペインの小さな町ゲルニカの崩壊を描いたモダニズムの壁画です。世界が第2次世界大戦へと向かう中、ナチスドイツの空軍は、内戦中のスペインで反乱軍支援のためにゲルニカを爆撃しました。この空爆により多くの命が奪われました。民間人を標的とした非人道的な攻撃は世界中で批判されました。この政治的な作品は、世界の人々の想像力をかき立て、人類には世界を壊す能力があるという議論が始まるきっかけになりました。

血を流す行為に意図的に参加することは決してない、と信じている私たちも、主の言葉を思い出す必要があります。「昔の人々に対して、『殺してはならない。人を殺す者はさばきを受けなければならない。』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に対して怒る者は、だれでもさばきを受けなければなりません」(マタ5:21-22)。実際に殺人を犯さなくとも、殺人者の心になることはあり得ます。

歯止めのきかない怒りに飲み込まれそうなとき、私を満たし、支配してくださいと、必死で神にすがらなければなりません。そうすれば、聖霊が人間の本性を御霊の実に置き換えてくれます(ガラ5:19-23)。そして、愛、喜び、平安が、私たちの人間関係を特徴づけるものとなります。