インドの最高齢のスポーツ選手、103歳のマン・カウアーは、2019年にポーランドで開かれた世界マスターズ陸上競技選手権大会の4種目で金メダルを獲得しました。そればかりか、短距離走で自己記録を更新したのです。カウアーは人生を力強く駆け抜ける姿を見せてくれました。

使徒パウロは、若い弟子のテモテに、「私が世を去る時が来ました」(Ⅱテモ4:6)と書き送り、自分は「勇敢に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え」たと述べました(7節)。彼は力強く最期を迎えられると確信していました。素晴らしい功績や地域を超えた幅広い影響力があったからではありません。信仰を堅持したという自信のためでした(7節)。彼はキリストに忠実でした。悲しくても、嬉しくても、自分を滅びから救い出してくださった主を追いかけました。そのお方が「義の栄冠」を手に待っていてくださり、それが忠実な人生の喜びのフィナーレだと知っていたからです(8節)。

パウロは、それが選ばれた少数のエリートだけのものではなく「主の現れを慕い求めている人には、だれにでも授け」られると語ります(8節)。

新しい年を迎えるにあたって、イエスが栄冠を授けようと待っておられることを覚えましょう。そして、最後まで力強く歩みましょう。