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Winn Collier

Winn Collier

ウィン・コリエ氏は、バージニア州シャーロッツビルに妻ミスカとふたりの息子たちと住んでいます。友人と過ごす時間、フェアトレードのコーヒー、テンポのよい映画、良質な本、山、森林散策などが好きです。体裁を気にすること、恐れ、不正などは嫌いだと言います。お気に入りのカフェが近所にないことも嫌なことに挙げられると言います。シャーロッツビルのオールソウルズ教会の牧師として仕える傍ら、複数の雑誌の寄稿者であり、著書には、 「Restless Faith: Hanging on to a God Just Out of Reach」「Let God: The Transforming Wisdom of François Fénelon」「Holy Curiosity: Encountering Jesus’ Provocative Questions」「Love Big, Be Well: Letters to a Small-Town Church」があります。

寄稿一覧 Winn Collier

ともに苦しむ

英国王立海兵隊の退役軍人ジェームズ・マコーネルは、2013年に70歳で亡くなりましたが、身寄りがなく、老人ホームの職員は、葬儀に誰も来ないのではと危惧しました。司式を頼まれた人がフェイスブックに投稿しました。「昨今、弔う人なく世を去る人がいるのは、それだけで悲劇だが、この人は我々の家族だったのです…退役兵士に敬意を示すために参列できる人は…どうぞ来てください。」すると200人の海兵隊員が集まりました。

決着がついたように生きる

小野田寛郎は、第二次世界大戦の際、フィリピンのルバング島にスパイとして送られました。そして、敗戦となって平和条約が締結された後も、それを信じず隠れていました。大戦終結から29年間、ジャングルに潜んでいたのです。しかし1974年3月、当時の上官が現地におもむき、投降するよう説得しました。彼は長年、不自由な生活をしましたが、それは、戦いに決着がついたと信じず、降伏を拒んだからです。

すべてを洗い流す恵み

アマゾンのスマートスピーカー「アレクサ」には、言われたことをすべて消去する機能があります。「今日言ったことを消しておいて」と言えば、アレクサに頼んだことや、集めてもらった情報などを、すべてなかったことにできます。しかし実生活は違います。失敗や失言を消去することはできません。

謙遜こそ偉大さの証

予想だにしなかったイギリス軍の降伏で、アメリカが独立を勝ち取った時、政治家や軍人たちは、司令官ジョージ・ワシントンを国王にしようとしました。世界の目は、絶対的権力を掴める立場となったワシントンが、自由という理想を掲げつづけるだろうかと注視しました。しかし、英国王ジョージ3世は違いました。ワシントンが権力にひかれず、バージニアの農園へ帰るなら、彼こそ「最も偉大な人物」だと思ったのです。王は、権力の誘惑に打ち勝った人こそが、真に高貴で立派な人だと分かっていました。

ありえない赦し

ナチスが5万人以上の女性を殺したラーフェンスブリュック強制収容所が解放されたとき、遺体に混じって祈りが記されたしわくちゃの紙が見つかりました。「主よ、善人だけではなく、悪人をも忘れないでください。しかし、彼らが与えた苦しみではなく、その苦しみの中で育てられた私たちの同志愛、忠誠心、謙遜、勇気、自己犠牲、心の偉大さという果実を覚えてください。さばきのときには、私たちが結んだ実のゆえに、彼らを赦してください。」この女性は想像を絶する恐怖や苦痛を味わったはずなのに、何という寛大さでしょう。虐待した人のために神の赦しを求めるなど考えられません。

たとえ火の中、水の中

映画『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』は、南北戦争の脱走兵ニュートン・ナイトとその仲間、そして奴隷たちの物語です。彼らは北軍を助け、戦後は奴隷制度に抗いました。英雄と言われるナイトですが、脱走し、負傷した際、ふたりの奴隷に救われました。人里離れた沼地に運ばれ、介抱されたのです。見捨てられていたなら死んでいたでしょう。

心の奥底の望み

ダンカンは、何はともあれ経済力だと考え、20代から野心的に働きました。有名なシリコンバレーの企業で出世し莫大な富を得ました。多額の預金、高級車、カリフォルニアの豪邸など、欲しいものすべてを手に入れました。にもかかわらず、彼は物凄く不幸でした。不安で満たされません。実際のところ、富は人生を悪くしたと言います。お金の山は、仲間や友情、喜びをもたらすどころか、頭痛の種になることの方が多かったのです。

救いを見る

ソニアは53歳。仕事も故国も捨てて亡命団に加わることになろうとは思いもしませんでした。ギャングに甥を殺され、17歳の息子も拉致されそうになりました。逃げる他に選択肢はありません。「私は祈りました。主よ、どうか飢え死にしませんように…何でもします。息子がギャングになって惨殺されるより、この苦しみのほうがましです」と彼女は語ります。聖書は、ソニアと息子に、また不正と暴虐に苦しむ多くの人々に対して何を語るのでしょう。

自由にされた

作家のマーティン・レアードは散歩の途中、4匹のケリーブルーテリアを遊ばせる男性をよく見かけました。3匹は広い野原を自由に駆け回っていますが、1匹は飼い主のそばをぐるぐる回るだけです。その犬は保護犬で、ほとんどの時間を檻の中で過ごしたからです。自由に なっても狭い檻に閉じ込められているかのように行動していました。