交換留学生になった時、私は「あの国以外に遣わしてください」と祈りました。行く先は未定でしたが、行きたくない国ははっきりしていました。その国の言葉はできず、国民性や習慣に関しても偏見を持っていました。

しかし、神の不思議な知恵によって、私はそこに送られました。今では本当に感謝しています。40年たった今でも、親しい人が何人もいます。海を渡って互いの結婚式の花婿付添人をした友人もいます。近いうちに再会しようと計画しています。

神が心を変えてくださる時、素晴らしいことが起こります。その一例が「兄弟サウロ」というアナニアの呼びかけです(使9:17)。アナニアは、回心したサウロが直ちに視力を回復するために神が遣わされたキリスト者です(10-12節)。アナニアは最初、神の召しに抵抗しました。サウロの過去について、「私は多くの人たちから、この人がエルサレムで、あなたの聖徒たちにどんなにひどいことをしたかを聞きました」と、神に訴えました(13節)。

しかし、アナニアは神に従い出かけました。その心が変えられていたので、アナニアはサウロという信仰の兄弟を得ました。後の使徒パウロです。イエスの福音は彼を通して力強く前進したのです。神によるなら、真の変化は常に起こり得ます。