長年の研究で、狼は声色を使って仲間と話していると分かってきました。特殊な装置で解析すると、どの個体の鳴き声か100%の精度で聞き分けられるといいます。

神も私たちの声を聞き分けられます。神はモーセと個人的に話されました(出3:4-6)。ダビデは、「私は声をあげて主を呼び求める。すると 主はその聖なる山から私に答えてくださる」(詩3:4)と語ります。

一方、私たちが神の御声を聞き分けることも大切です。使徒パウロは、エルサレムに行けという聖霊の強い促しがあったと、エペソで惜別のあいさつをしました。そして、何が待ち受けているか分からないが、神の御声に従って使命を果たすと、己の覚悟を述べました(使20:22)。教会の長老に対しては、「狂暴な狼」が侵入し、教会の中からも曲がったことを語る人が現れると警告し(29-30節)、神の真理を見極めるよう注力しなさいと激励しました(31節)。

神は私たちの声を聞き、応答してくださると、キリスト者は信じています。また、神の御声は常に聖書に沿っていて、聖霊の助けがあるので、それを聞き分けることができるとも信じています。