映画『エバーラスティング~時をさまようタック~』の中で、アンガス・タックが言います。「ウィニー、恐れるべきは死ではなく、実りのない生だ」。この台詞の肝は、タック一族は不老不死で、アンガスは死ねないという点です。青年ジェシー・タックはウィニーと恋に落ち、ずっと一緒にいたいから「君も不死になって」と懇願します。しかし、賢明な父アンガスは、死ななければ幸せというわけではないと悟っていました。

世間一般の考えは、元気で若々しいなら幸せ、です。しかし、充実した人生とはそんな単純なものでしょうか。イエスは十字架の前夜、弟子たちと未来のキリスト者のために祈って、こう言われました。「永遠のいのちとは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです」(ヨハ17:3)。自分らしく生きているという充実感は、イエスを通して真の神と交わることで得られます。主は、今日(きょう)の喜び、永遠の希望です。

イエスは、私たちの新しい道のために祈られました。それは、神に従い(6節)、神が送られたイエスを信じ(8節)、一つとなること(11節)。キリスト者は主と共に永遠に生きるのですが、同時に、神が約束してくださった「豊かないのち」(ヨハ10:10)を、今、ここで生きることもできるのです。