インドネシアの海やオーストラリア北東部のグレートバリアリーフに「変装の達人」が生息しています。タコの一種、ミミックオクトパスです。他のタコと同様、皮膚の色を変化させて周囲の色に溶け込めるだけでなく、擬態して捕食者をかわします。毒を持つミノカサゴや凶暴なウミヘビなどをまねた形や泳ぎ方、動きをするのです。

一方、キリスト者の場合はミミックオクトパスの逆で、自分を取り巻く世界に同化してはいけません。私たちは周りの目を恐れ、彼らと同化し、キリスト者は変わっていると思われないようにしたいという誘惑にかられます。しかし、使徒パウロは、私たちが「神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物」(ロマ12:1)として自分自身を献げ、生活全般でイエスの代理となるように勧めています。

私たちは「この世と調子を合わせ」(2節)ろという圧を周りから感じているかもしれません。しかし、神の子として信じていることと、自分の生き方を一致させることで、誰のために生きているかを、自分にも周りにも示せます。聖書に従い、イエスの愛の姿を反映するなら、神に従う人生は、失うもの以上に得るものが大きいと示すことができます。あなたは今日、どのようにイエスのまねをしますか。